Comte Extra
コンテ・エクストラ
コンテ・エクストラ
 
 
原産地
ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏
(ドゥー県、ジュラ県、ソーヌ=エ=ロワール県)
オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏
(アン県、オート=サヴォア県)
原料乳
牛乳(生の全乳)
M.G.
最低45%〜最大54%
形状
直径55〜75cm、高さ8〜13cm、重さ32〜45kg
熟成期間
最低120日
 コンテのAOP(原産地呼称保護)規定には出荷前製品の評価に関する記述があり、これによればコンテとして出荷するためには20点満点中最低14点が必要とあります。かつてはこの基準のひとつに「EXTRA(エクストラ)」と呼ばれる規格がありましたが、2009年にEUのAOPマークが青から赤に変わったのと同時にコンテのラベルや評価システムにも変更がありました。
AOC AOP

以前の評価システムとラベル 2009年生産分以降
comte etiquet EXTRA comte etiquet 2009
20 点満点中
12 点〜14.9 点−茶色のラベル
 (コンテの25%)
15 点〜20 点−緑のラベル
 (コンテの75%)
12 点未満−コンテとは認められず一般的ににプロセスチーズの原料に。
 (総生産量の5%)
*15 点以上は「コンテ・エクストラ」と認められ、グリーンのベルマークとともに、「EXTRA」 の文字とフランスのAOC(原産地統制呼称)マークが交互に入った緑のラベルが貼られていた。
20 点満点中
12 点〜13.9 点−茶色のラベル
 (コンテの10%)
14 点〜20 点−緑のラベル
 (コンテの90%)
12 点未満−コンテとは認められず一般的にプロセスチーズの原料に。
 (総生産量の5%)
*2007年の法令で「エクストラ」という区分分けがなくなり、2009年から「コンテ・エクストラ」の表示を廃止してEU のAOPマークをつけた新ラベルが協会から各熟成庫に支給されています。
(但し、熟成庫にて旧ラベルの在庫がなくなるまでは以前のものが使われている可能性があります。)
*ヨーロッパではパッケージにも同様のロゴを使用するという規定があります。
*協会は日本での真空パックに関して、同様のロゴを入れたパッケージング表示を徹底してゆきたいとのこと。
【コンテの熟成期間とラベリングについて】
 コンテは、味、食感、外観、皮など要素で出荷前にひとつひとつ熟成士によって評価されます。さらに専門家による鑑定団が定期的に熟成庫からのサンプルチーズを検査し、適切なラベリングを管理しています。
 コンテの規定による最低熟成期間は4 ヶ月ですが、ラベルの色は熟成の長さとはなんら関係ありません。但し茶色ラベルのコンテが海外へ出荷されることはなく、輸出されるのは緑ラベルのコンテです。尚、緑のラベルの平均熟成期間は8 ヶ月です。(4 ヶ月熟成や、36 ヶ月以上の熟成ものはかなり稀です。)
引用文献
コンテチーズ生産者協会 日本連絡事務所、
『コンテの評価システムについて』、2010年12月