Queso de Valdeon
ケソ・デ・ヴァルデオン
 
原産地
レオン県ポサダ・デ・ヴァルデオン
原料乳
牛乳にめん羊乳および、または山羊乳を加えても良い
(無殺菌乳または殺菌乳)
M.G.
最低45%
形状
直径:最大25cm、高さ:最大15cm、
重さ:500g〜3kgの円筒形(天面と底面が少し凹む)
熟成期間
無殺菌乳製:最低2ヶ月、殺菌乳製:最低1ヶ月

 ヴァルデオンの生産地域はレオン県にある自治体ポサダ・デ・ヴァルデオンから構成されています。レオン県の最北東にあたるピコス・デ・エウロパ国立公園内のヴァルデオン渓谷(ヴァジェ・デ・ヴァルデオン:Valle de Valdeón)に位置する166平方キロメートルの地域です。
 自然に形成された表皮は薄く軟らかく、灰色がかった黄色。滑らかな生地に形も大きさも不揃いな孔が数多く散在しており、青緑色のカビが生えています。生地は象牙色から乳白色を呈し、熟成度合いによって表皮の下に現れる黄色層はしばしばハロ(円光※)と表現されています。指で押すとへこむ程度に弾力性が低く脆い。味わいは強烈で力強く、カビ由来のスパイシーな風味と塩味の他にほのかに焦げたような風味を伴います。
 同じスペインのブルーチーズ「カブラレス」に似ていますが(カブラレスの生産地域はピコス・デ・エウロパを挟んでヴァルデオンの北隣)、カブラレスでは熟成中に洞窟内の壁を覆うカビから放出された胞子が風に運ばれてチーズに付着するのに対して、ヴァルデオンは青カビを原料乳を凝固させる過程で添加しています。
 また、ヴァルデオンは一般的にカエデの葉にくるまれて出荷されますが、IGPの規定にはその記述が見当たりません。
※ハロ(円光):聖者の頭上や背後に描かれる後光、光輪

DOP
2004年1月28日IGP取得